インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:関本彰大)と、同社が2010年に設立した日本山岳遺産基金では、来る2月28日(土)に「日本山岳遺産サミット」を開催します。
本年は、基金の設立5年目という節目の年になるため、自然地理学、地生態学の専門家で、東京学芸大学名誉教授の小泉武栄氏を招き「地方の自然、魅力の伝え方」と題した講演を行います。また、本年度および、過去の「日本山岳遺産」認定地の各団体から代表者を招き、地域の山を守り、活用するための課題について、ディスカッションを行う予定です。
■日本山岳遺産とは
日本山岳遺産基金が、地域の自薦に基づいて、当基金アドバイザリーボードの意見を参考に認定するもの。本年度は、福島県の吾妻山、長野県の鍬ノ峰、徳本峠を認定し、過去5年間で、16箇所を認定してきました。(16箇所の山名と、認定団体については別表に記載)
2014年度の認定地と活動の様子(左から、吾妻山、鍬ノ峰、徳本峠)
■第5回 日本山岳遺産サミットを2月28日(土)に開催
日本山岳遺産サミットでは、基金の一年間の活動を報告するとともに、2014年度の日本山岳遺産認定地および認定団体を発表し、助成内容を紹介します。
また、活動5年目となる本年度は、自然地理学が専門の小泉武栄先生を迎えて基調講演を行い、過去の認定地および山岳関係者によるディスカッションを予定しています。
開催概要
日時 |
2015年2月28日(土) 13:30~17:00(開場13:00) |
会場 |
インプレスグループ セミナールーム |
内容 |
第1部 2014年度 認定地・認定団体 発表 第2部 基調講演「地方の自然、魅力の伝え方」 第3部 これまでの認定団体・関係者によるディスカッション |
参加費 |
500円 |
定員 |
80名 |
参加申込方法 |
日本山岳遺産基金のウェブサイトから申し込む。 |
申込締切 |
2015年2月20日(金) ※定員となり次第、受付終了 |
主催 |
日本山岳遺産基金、株式会社山と溪谷社 |
後援 |
日本山岳協会、日本山岳会、日本勤労者山岳連盟(予定) |
■基調講演 小泉武栄氏 プロフィール
小泉 武栄(こいずみ たけえい)
1948年、長野県生まれ。東京学芸大学名誉教授。自然地理学、地生態学が専門で、2008年~2013年は日本ジオパーク委員をつとめ、日本各地のジオパークの選定や助言などを行う。著書に『日本の山はなぜ美しい』(古今書院)、『山の自然学』(岩波新書)、『日本の山と高山植物』(平凡社新書)、『ここが見どころ 日本の山』(文一総合出版)などがある。
■日本山岳遺産基金とは
登山と自然の専門メディア社である山と溪谷社が、日本の山岳自然環境の保全、次世代の登山者の育成、安全な登山の啓発を目的に、2010年に設立した任意団体。
山岳地でのゴミ拾い、マナーアップの呼びかけ活動や、青少年登山への支援を行うとともに、この日本山岳遺産サミットで日本山岳遺産を認定・発表し、上記の目的に沿った活動団体に助成を行っている。
http://sangakuisan.yamakei.co.jp/
■本年度までに認定した「日本山岳遺産」16箇所
山名・地名 |
都道府県 |
認定団体 |
主たる活動 |
櫛形山 |
山梨県 |
櫛形山ネットワーク |
総合的な自然環境保全 |
小金沢シオジの森 |
山梨県 |
シオジ森の学校 |
水源の森での環境教育活動 |
乙女高原 |
山梨県 |
乙女高原ファンクラブ |
草原の維持活動と自然観察会 |
石槌山 |
愛媛県 |
久万高原町役場 |
地域住民のキュレーター養成 |
早池峰山 |
岩手県 |
早池峰にゴミは似合わない実行委員会 |
し尿担ぎおろしと携帯トイレの普及啓発活動 |
九州中央山地五家荘エリア |
熊本県 |
泉・五家荘登山道整備プロジェクト |
登山道・道標の整備 |
夕張岳 |
北海道 |
ユウパリコザクラの会 |
活動25周年記念誌の発行 |
七時雨山 |
岩手県 |
七時雨ロマンの会 |
ボランティアによる登山道整備 |
臥龍山 |
広島県 |
芸北自然保護レンジャー |
子供対象の環境学習 |
アポイ岳 |
北海道 |
アポイ岳ファンクラブ |
高山植物の保護と増殖 |
金華山 |
宮城県 |
NPO法人FIRST ASCENT JAPAN. |
登山道整備による震災復興 |
船窪岳 |
長野県/ |
船窪小屋・道しるべの会 |
有志による登山道整備 |
大台ヶ原大杉谷 |
三重県 |
公益社団法人大杉谷登山センター |
登山道整備 |
吾妻山 |
福島県 |
吾妻山自然倶楽部 |
山岳環境保全 |
鍬ノ峰 |
長野県 |
長野県大町高等学校山岳部 |
高校生による登山道整備 |
徳本峠 |
長野県 |
古道徳本峠道を守る人々 |
有志による登山道整備 |
■山と溪谷社について http://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。自然、環境、エコロジー、ライフスタイルの分野で多くの出版物を展開している。
■インプレスグループについて http://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:関本彰大、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開している。
以上
【本リリースについてのお問い合わせ先】
日本山岳遺産基金 事務局 (株式会社山と溪谷社 内)
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
TEL03-6744-1900(代) メール: [email protected]