インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:二宮宏文)は、12月15日に松井孝典氏による『地球外生命を探る 生命は何処でどのように生まれたのか』を刊行しました。
H・G・ウエルズの『宇宙戦争』、スタニスワム・レムの『ソラリス』、『FIASKO-大失敗』、カール・セーガンの『コンタクト』等、S F小説の傑作に地球外生命の存在は欠かせません。映画でも『スターウォーズ』、『未知との遭遇』、『E T』等、地球外生命は身近なものとして描かれています。
この宇宙の地球以外の場所に、人類や地球生命とは別な生命が存在するという想像は、人類が自らの存在を意識しはじめた時からのロマンであり、また私たちがどこから来てどこへ行くのかという、人類最大の謎を解いてくれる鍵でもあります。
地球外生命探査は、小説や映画の中の話だけではなく、現実世界でも、今やアメリカの国力をかけたミッションになっています。NASAが「アストロバイオロジー(宇宙生物学)」という学問領域を命名したのが20世紀の終わり頃です。そのゴールとして掲げられたのが、次のようなことでした。
・我々はどこから来てどこへ行くのか。つまり、生命の起源を探るということ。
・宇宙と地球と生物と人類の関係性について調べること。
・地球ではなく、宇宙における生命の起源や進化、分布を調べること。
・普遍的な生命の定義を定めるために、宇宙で生命を探すこと。
こうしたゴールをめざし、火星をはじめ、金星、土星、木星、木星の衛星エウロパ、土星の衛星エンケラドスといった惑星・衛星の探査が現在行われ、計画されています。また太陽系外でもトラピスト1、プロキシマ・ケンタウリ、ケプラ−452のようなハビタブルゾーンを持つ惑星系に、生命が存在する可能性が探られています。
『地球外生命を探る 生命は何処でどのように生まれたのか』は、NASA客員研究員、日本政府の宇宙政策委員会委員長代理を務め、アストロバイオロジーの日本の権威である著者が、最先端の研究と知見をもとに、「地球外生命は存在するのか」「人類以外の知的生命体の可能性」「生命は何処でどのように生まれたのか」という、人類最大の謎への解答に挑戦したものです。
また、ウイルスは生命の進化に大きく関わってきました。ウイルスが存在しなければ、人類も存在しなかったと言っても過言ではありません。人類とウイルスの関わりについても、最先端の知見を紹介します。
地球と、生命が存在するかもしれない惑星との差は、生命の進化であると著者は断言します。シアノバクテリア、真核生物、ホモ・サピエンスの誕生という、奇跡としか言いようのない進化が起きたために、地球は地球もどきの惑星と明確に違う星になったのです。生命進化の軌跡について、さらにホモ・サピエンスがどのようにして出アフリカに至ったのかについて、言及します。
『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』、ポール・ゴーギャンが1897年から98年に、タヒチで失意の中描いた画の問いかけの、各々への答えを、読者はこの本の中に見出すことができるでしょう。
この書籍は、 昨年7月にNHKラジオで13回に渡って放送された「地球外生命を探る」を元に、追加取材を行い、著者の加筆を経て構成したものです。
目次
1章 この宇宙に地球外生命が存在する可能性
――地球外生命探査の最前線
2章 そもそも生命とは何か
3章 生命はどのようにして〝生きている状態〟を維持しているのか
4章 生命はいつ何処でいかにして生まれたのか
5章 ウイルスは生命の祖先なのか
6章 この地球上で、生命はなぜ進化したのか
――「地球」と「地球もどきの惑星」の違い
7章 地球と生命の進化の歴史
8章 生命の陸上進出とホモ・サピエンスの誕生
9章 生物進化が起こる惑星の条件
著者プロフィール
1946年静岡県生まれ。千葉工業大学学長。東京大学理学部卒業、同大学大学院博士課程修了。専門は地球物理学、比較惑星学、アストロバイオロジー。NASA客員研究員、東京大学大学院教授を経て東京大学名誉教授。2009年より千葉工業大学惑星探査研究センター所長。12年より政府の宇宙政策委員会委員(委員長代理)。86年、英国の『ネイチャー』誌に海の誕生を解明した「水惑星の理論」を発表、NHKの科学番組『地球大紀行』の制作に参加。88年、日本気象学会から大気・海洋の起源に関する新理論の提唱に対し「堀内賞」、07年、『地球システムの崩壊』(新潮選書)で、第61回毎日出版文化賞(自然科学部門)を受賞。
書籍情報
価 格:1980円(本体1800円+税10%)
体 裁:四六版(並製)416ページ
山と溪谷社:https://www.yamakei.co.jp/products/2822130140.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4635130142
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1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。
さらに、自然、環境、ライフスタイル、健康の分野で多くの出版物を展開しています。
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株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
以上
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【本件に関するお問合せ先】
株式会社山と溪谷社 担当:高倉
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TEL03-6744-1900 E-mail: [email protected]
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