環境再生型[リジェネラティブ]農業の未来 食の安全、地域再生、気候変動を同時に解決する

著者 ウィル・ハリス著 プレシ 南日子訳
発売日 2024.09.24発売
基準価格 2,640円(本体2,400円+税10%)

「地球のために私は牛肉を食べない。それでも、気候危機の時代にウィル・ハリスのような人がいるのは人類への希望かもしれない」
―― 哲学者 斎藤幸平


「“私はそこまで牛肉食べないのよね…” “農業の話しか…”で終わらないでほしい。早急に迫られている問題への解決策がある」
―― 料理人・野村友里


「ウィルについては、革新的と言う人もいれば、扇動者と呼ぶ人も、頭がおかしいと言う人もいるが、直接彼を知っている人に言わせれば、彼は信念の人である。ただそれが正しいからという理由だけで、あえて慣行農業の流れに逆らっている。現在のフードシステムは破綻している。その解決策のひとつがホワイト・オーク牧場だ。食物を口にする人は本書を読む必要がある」
―― ゲイブ・ブラウン 『土を育てる:自然をよみがえらせる土壌革命』著者

品種 電子書籍
商品ID 2824121433
ページ数 400

商品詳細

ニューヨーク・タイムズ絶賛!

環境再生型農場で育てたグラスフェッドビーフ(牧草飼育牛肉)1kgにつき3.3kgCO2 削減!
vs
慣行農場で育てた牛肉1kgにつき33kgCO2 排出!


食と動物、土地、地域経済、そして私たちの地球のよりよい未来のために農場を賭けた、リジェネラティブ農業運動の第一人者による、回顧録兼マニフェスト

 農家の4代目として育てられたウィル・ハリスはホワイト・オーク牧場を受け継ぎ、フルタイムのコモディティ・カウボーイとして、化学薬品や抗生物質、ステロイドなど、慣行農業のシステムが提供するあらゆるツールを厳格に駆使して、農場を経営していた。祖先は慣行農業を行ない、非常に生産性の高い仕組みを築き上げたが、このシステムに必然的に伴う過度な行ないや残酷さ、小さい町の荒廃に対して、次第に嫌気がさしてきたハリスは、新しい方法をつくり出すために農場を担保に賭けに出た。自然に逆らうのではなく、自然と協力し合い、急速に隔たりが広がりつつあった消費者と彼らが口にする食物の間に橋を架けるためだ。粘り強さと信念、リスクに対するけた違いの耐性を武器に、ハリスは自分のアプローチを「革ラディカリー・トラディショナル新的に伝統的」と呼び、リアルフード運動のアイコンとなった。
 数世代にわたる私的な回顧録であると同時にアメリカ農業全般の縮図でもある本書は、食物の正しい生産法へと回帰する道を示している。サプライチェーンが逼迫し、気候変動が引き起こす大惨事が収穫に打撃を与え、アメリカの農地を所有する人々に対する懸念がかつてないほど広がっている今、ウィル・ハリスは私たちが日々口にしている食物を生産している土地や人とあらためてつながるように訴えている。鋭い語り口で歯に衣着せず、断固とした意志を貫き、権力者に真実を語るハリスは、今こそ自分の食べているものを生産している農家を知ることが重要である理由を示している。


■著者について
著者
ウィル・ハリス Will Harris
ジョージア州の亜熱帯沿岸平野にある統合的[ホリスティック]に管理された環境再生型[リジェネラティブ]牧場と農場を所有している。牧草を与え人道的に育てた肉を主流にした最初の人々のひとりであり、リジェネラティブでレジリエントな農業の分野で最もよく知られているリーダーのひとりでもある。ホワイト・オーク牧場は『ニューヨーク・タイムズ』紙、『フォーブス』誌、『ワシントン・ポスト』紙、NPR、BBC、NBCなどでも取り上げられている。また、2023年のサンダンス映画祭で公開された映画『Food and Country(食と国)』にも、ホワイト・オーク牧場と共に登場している。パブリックスやホールフーズ・マーケット、クローガーでグラスフェッドの肉を買ったことのある人なら、ハリスの牧場の肉を食べたことがあるかもしれない。

翻訳
プレシ南日子 Nabiko Plessy
東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。ロンドン大学バークベックカレッジにて修士号(映画史)取得。主な訳書に『悪意の科学:意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』『保護猫の育て方:子猫を捕まえてから、新しい家族の元へ届けるまで』『猫の精神生活がわかる本』(共訳)『ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方』『狂気の科学者たち』『理想の村マリナレダ』『3.11震災は日本を変えたのか』(共訳)『写真が語る:地球激変』『自然災害の恐怖:地球温暖化』などがある。

  • 出版営業部のFacebook
  • YAMAKEI CREATIVE SELECTION